元・慢性疲労症候群患者の回復日記

治療体験記/節約情報

慢性疲労症候群の治療法まとめ

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今回は慢性疲労症候群に対してどのような治療をしてきたのかを

ざっくりまとめてみたいと思います。

 

数年前ブログを立ち上げた際に

治療に関して詳しく記事にしたのですが

複数の記事にまたがっているので見にくいかと思います。

詳細をご希望のかたは、この記事に目を通したうえで

過去記事を参考いただければと思います。

 

15年前ほどに慢性疲労症候群を発症。

さまざまな病院にいきましたが、治療方法がなく絶望。

紆余曲折していましたが

ひょんなことから伺った耳鼻科で

「これって扁桃腺に膿がたまってるから、悪さするんだよ!」

と耳鼻科医に指摘され、目からうろこ。

その日のうちに扁桃凝固術という日本ではメジャーではない手術を受けました。

一回で終了するわけではなく

五回病院に通い(入院はなし、すべて日帰り)

扁桃腺にある穴に膿栓がたまらないように少しずつ焼いてもらいました。

先生曰く

扁桃腺に膿がたまったまんまになるから、慢性炎症がおこって

のどが常に痛いし、微熱がでたまま治らなくて体に倦怠感が出るんだ。

慢性疲労症候群って原因不明の病ってことになってるらしいね。

難病ってことになってるみたいだけど

私から言わせればただの慢性扁桃炎だよ。

この穴に膿がたまらないようにやっつけてやればいいんだよ!」

とのこと。

 

いままで何回も耳鼻科に通っていたのに

扁桃腺がちょっと赤くなってるけど問題はない。」と

医師に毎回言われていました。

扁桃腺に問題があるなんて初めて聞いたし、

でも、実際に先生の圧迫テストで扁桃腺の奥から膿がぼろぼろとたくさん出てきたことに

驚愕しました。

(膿栓がでてくる様子を先生が撮って後から見せてくれましたw)

 

・・・という形で

実際の治療は

耳鼻咽喉科扁桃腺を5回焼いた」だけです。

(保険適用で一回辺り2000円~8000円程度でした。

凝固に加えて切開することがあったときは8000円位で、

凝固だけの時は2000円ほどで済みました。)

 

入院もしませんでした。

先生が嘆いていたのは

「この方法でかなりの慢性疲労症候群やIgA腎症、リウマチの患者さんを治してきたんだけど・・・

この方法があまり広がらないんだよねぇ。

昔からこの治療やってるんだけど。

今の学生は大学でこんなこと習わないみたいねぇ。

なんで教わらなくなっちゃったんだろう?

お金もかからないし、日帰りで手術できるし、患者さんはみんなとっても喜んでくれるんだけど、他の病院ではやってないからみんな遠くからくるんだよ。」

ということでした。

 

私が治療を受けた時

先生が94歳だったかな・・・ 

かなりのご高齢で、今は閉院されています。

 

というわけで私が受けた扁桃凝固手術というのは

かなり珍しく一部の耳鼻咽喉科でしかやってらっしゃらないんだそう。

 

最近「扁桃病巣感染」という言葉が有名になっていますが

「そういう考え方はものすごく昔からあったんだよ。

なんで大学で教えなくしちゃったんだろう?

ただ、扁桃腺をとっちゃうというのはすごくもったいないから

扁桃は免疫機能を有するため)

悪さをする一部を焼いて組織を縮めることが大切なんだ」

とおっしゃっていました。

 

五回の手術で

倦怠感・微熱・喉のいたみなど慢性疲労症候群といわれる状態は治りました。

まさに慢性炎症の根源を取り除いた、という感じを受けています。

 

さて、この話をどのようにみなさんに伝えるべきか

とても迷いました。

 

五年前のブログ立ち上げ時は、一部の患者会の方からのバッシングがとても強かった。

 

標準治療でないものを勧めるな、

扁桃腺の治療で治ったならあなたはそもそも慢性疲労症候群なんかじゃなかったんだから

慢性疲労症候群を名乗らないでほしい、など。

 

あ、でも私が受けた治療は扁桃膿栓症の標準治療です。

もちろん、保険適用です!

 

でもその当時は術後時間が経っていなかったので

皆さんに伝えたい気持ちはあるけれど

体力も気力もなくって…

そういった批判に心が簡単に折れてしまいました。

 

慢性疲労症候群から解放されたのに

治療に関するブログを書くことで

同じ病気の患者さんにバッシングを受け

クヨクヨ悩んで自分の免疫力が下がるくらいなら

一度ブログをやめて

まずは自分を回復させることに専念しよう、

人助けする前にまずは自分を労わろうと決め

ブログを非公開にしました。

 

ただし記事を削除しなかったので

最近偶然見返したときに

私の治療記録を知りたいという人もいるのではないか?

と思いなおし、このブログを復活させることに決めました。

正直、ブログを再開する事に恐怖心がありますが、誰かの役に立てるのでは?という希望を込めて記事を書いています。

 

分かっていただきたいこと

慢性疲労症候群の原因は絶対に扁桃膿栓症、慢性扁桃炎だという主張ではありません。

→原因が他にあるのかもしれません。

→自分の場合はこれが原因でした という内容のブログです。

 

②どんな患者さんにも扁桃腺の治療をしろと勧めているわけでもありません。

→医師の診断の上、適切な処置を受けてください。

 

慢性疲労症候群の原因は、全てが解明されているわけではなく

私が受けた治療はある耳鼻科医の考えに基づく治療です。

 

この治療記録を公開するうえで難しいなと思っているのは、

私が受けた手術はごく一部でしか行われていないということ、

膿栓がたまっているかを診断する圧迫テストを行う耳鼻科医もあまりいない、

そもそも扁桃に膿栓がたまっていることに何が問題あるの?

何も悪さなんてしないよ、

口臭の原因になるだけだから気にするな

という耳鼻科医が多いので

膿栓を問題視していないらしいです。

(膿栓を問題視していない=扁桃病巣感染にくわしくないということなのかも?)

 

ですから

のどの慢性的な炎症で心当たりのある方は

膿栓に詳しい先生

扁桃凝固術をやっている先生

扁桃病巣感染に詳しい先生

を探していかれるとよいかと思います。

 

 

とっても長くなってしまいました。

では、また。